【人事の読書記録】「本日は、お日柄もよく」 原田マハ

もはや、人事とは関係ないですが読んだ本の記録ですね。原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」について、さらっと気になったポイントを書いておきます。

あらすじ

主人公の二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼馴染の厚志の結婚式に最悪の気分で出席していたが、その結婚式で衝撃的なスピーチに出会う。伝説のスピーチライター、久遠久美の祝辞。

こと葉はそのスピーチにあこがれ、久遠に弟子入り。友人の結婚式のスピーチから、なんと「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターまで担うことになります。

あまり日本では馴染みがない、スピーチライターという職業を取り上げた小説。こと葉をとりまく人間模様は、あたたかく、ほっこりとした気持ちに。一方で、要所で登場するスピーチシーンはその場を想像すると心が熱くなる。原田マハさんの世界に没入して、一気に読みました。

スピーチは静かになるのを待って始める

そして、壇上に上がって、まず五秒待つ。会場が静かになるのを。五秒で無理なら、十秒。それでもだめなら十五秒。十五秒というのは、けっこう長い。たいてい、聴衆は十五秒以内に静まる。だから、壇上に上がってすぐに始めずに、五秒間隔で静かになるのを待つ。

これ、たしかにな~と思いました。普段の自分は、これは意識できてない。聴衆が静まる前に、話しだしているように思います。けれどそれでは、最初の一言は耳に届いていない人も多いですよね。

スピーチの最初の一言は、

あくまでも、静かに、けれど心を打つ入口を作る。

と本文中でも書かれています。自分がスピーチする時、気を付けようと思いましたね。

話し上手は聞き上手

よく言われることではあります。

私も、聞くことが上手な人になりたい。話すのは、簡単。

聞くことは、話すことよりもずっとエネルギーがいる。だけどその分、話すための勇気を得られるんだ

他人の話を聞くことによって、得られるものはたくさんある。言葉のリズム、抑揚、表情、言葉選び、その人の想い。それは自分が話すときの糧になる。

他人の話を聞かなければ、自分が学ぶことはできない。アウトプットは大事。けれど、良質なアウトプットをするためには良質なインプットが必要。

良い論文を書くためには、たくさん他人の論文を読まなければいけない。同じように、良いスピーチをするためには、たくさん他人の話を聞かなくてはいけないのです。

備忘メモ

・作中のスピーチはどれも一文が短い。文章だけでなくスピーチでも、やはり意識すべきこと

・冒頭に聴衆に問いかけるのは、興味を惹くのに有効

・自分の状況が悪いなら、しっかり受け止める。それから未来の話を

印象に残った言葉

困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思った時、想像してみるといい。

三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を挙げている。三日後の君、歩き出している。

とまらない涙はない。乾かない涙もない。顔は下ばかり向いているわけにもいかない。歩き出すために足があるんだよ。

おわり

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です