パナソニックの記事からイノベーションについて考える

この記事では、日経ものづくりの記事より、パナソニックのオープンイノベーションに対する取り組みに関して書いていきます。

①オープンイノベーションとは

オープンイノベーションという言葉に聞き覚えの無い方もいらっしゃるかと思います。

オープンイノベーションとは、外部の知見や知識を取り入れて革新的な製品や事業を生み出すことです。

更に、イノベーションとは何かというところに掘り下げていくと、革新的な発明のことを世間一般にイノベーションということが多いですね

ではイノベーションとは全く新しいものを作り出す、0→1を作り出すことなのかというと、これは多くの賢人たちが否定しております。

「イノベーションとは、既にあるもの同士で今までになかった組み合わせを生み出すことである」

そう、イノベーションとは0→1ではなく1+1→3ということです。1+1→2では、新しい価値を生み出せていません。1と1を足して、新しい価値を生み出すことで3を作る、それこそがイノベーションの真髄です(私も生涯で1度ぐらい味わってみたいものです)

また、山口周さんの本から影響を受けた考え方なのですが、イノベーションは課題の設定なくしては生まれません。社会的課題を解決することこそが真のイノベーションです。つまり、如何に社会的意義のある課題を解決する革新を生み出したかこそが、イノベーションの価値を測るモノサシになるのです。

②パナソニックの工夫

前置きが長くなりました笑

日経の記事は、パナソニックは製品デザインに外部の力を取り入れて殻を破ろうとしているという内容でした。

具体的な部分をいくつか紹介していきます。

パナソニックは京都市内のビルの6フロアにデザイン開発の為の新拠点を構えたそうですが、「デザイナーによる情報から価値への置換」をコンセプトにしており、上層階ほど外部の人間が出入りできるオープンな場としています。一方で下層階に行くに従ってその情報をデザイナーが咀嚼、加工して具体的なデザインに落とし込んでいくという流れを想定しているそうです。

もう少し細かく言うと、上層階から、外部講師を招いた勉強会やセミナー、交流会等を開催するためのスペース、開発プロジェクトのメンバーや社外パートナーとの会議・ミーティングスペース、デザイナーの執務スペース、議論や試作品作成などがメインのスペースというふうに続くそうです。

また、京都を選んだのにも理由があるそうで、知名度が高く社外の人を集めやすいうえに、100年以上続く老舗や伝統工芸に強い企業が数多く存在するということです。

京都の老舗企業は新しいものへの挑戦意欲が旺盛な風土があり、だからこそ長く続いてきたという傾向があります。デザイナーがそうした老舗企業から影響を受けることを狙っているのだそうです。

というのも、デザイナーの役割が変わりつつあるというのがパナソニックの認識で、かつてのように製品の色や形をデザインしていればよいわけではないとのことです。

UIからサービス、ユーザー体験、空間設計やコミュニティーとの関わりまでを含めて製品のあり方を描く「デザイン思考(デザインシンキング)」が求められるようになっているのです。

その変化に対応するためには、多様な情報を入力してそれを製品という形に落とし込む必要があります。社外に開かれた拠点を設置した背景はこういったことだそうです。

③大企業とベンチャーのスピードのギャップ

また、記事の終盤でおもしろい内容があって、パナソニックのデザイナーの方が、外部から招聘してきた開発者の人をリーダーにしたチームで一緒に仕事をしてカルチャーショックを受けたという内容です。

そのリーダーの方はプロトタイプを公開して世の中の声を反映させながらスピーディーに開発を進めるアジャイル開発を得意とする方だったそうです。

ベンチャー的な、まずやってみようという姿勢から生まれるスピード感に、パナソニックの研究者は大きなギャップを感じたそうです。

大企業のスピード感の無さと、ベンチャーの対比はよく聞きますよね。

一概にどちらが良いとも言い切れないと私は思っています。大企業には大企業の論理がある。個人的にはスピード感があるのが好みではありますが。

組織の意思決定の階層をどのように置くのがベストかというところについては、とてもおもしろいテーマなので、別の機会で深く考えてみたいと思います。

④まとめ

イノベーションを生み出しやすい環境とはどういうものなのでしょうか。

パナソニックの工夫をこの記事では紹介しました。パナソニックの工夫は主に外部からの刺激を取り入れやすくするためのものですね。

私が考えるイノベーションの最重要の要件は、「スピード」に尽きると思います。

イノベーションは必ずしも一瞬の思いつきから生まれるものではないはず。何度も試行錯誤を繰り返した末に到達するものです。

であれば、何度も何度もPDCAを繰り返す必要があるでしょう。PLANにいつまでも時間をかけて、DO(実行)に移さない組織からはイノベーションは生まれません。

現地現物で、泥臭く挑戦し続けた結果が気づいたらイノベーションになっている。そういうものではないでしょうか。

偉そうにすみません笑

おわり

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